競艇(ボートレース)では、「チルトを跳ねる」といった言葉を耳にすることがあります。
「チルト角度が高いと伸び型」「低いとターン重視」と言われるように、選手によってチルトの調整が異なり、それがレース展開にも影響します。そのため、舟券予想にも重要な要素にあります。
競艇の「チルト角度」について、そして全国24場で選手が基本的にセッティングするチルト角度を紹介します。
競艇の「チルト角度」とは?選手が自由にセッティング可能

競艇(ボートレース)のチルト角度とは、モーターを取り付ける角度のことです。以下のように最大で8段階に変更可能です。
- -0.5
- 0.0
- 0.5
- 1.0
- 1.5
- 2.0
- 2.5
- 3.0
数字を上げれば、「チルトを跳ねる」という表現が使われます。上記の8段階がすべて使えるのは、「浜名湖競艇場」「びわこ競艇場」のみです。
ボートレース選手はレース前に、自分でチルト角度を決めて出走します。
チルト角度を上げるメリット、デメリットは?
チルト角度を上げると「強烈な伸び」になり、スタートから抜け出して一気にまくることも可能になります。ただし、「ターンしづらい」「出足が悪い」「ピット離れが悪い」といったデメリットがあります。
一方で、チルト角度を下げると「ターンしやすくなる」「出足が良い」「ピット離れがスムーズ」といったメリットがあります。
上記の動画では「チルト3度」に設定している「菅章哉」選手のレースが見られます。
4号艇の菅選手が大外からスタートを決め、内側の艇をまくって抜け出します。ただし、道中のターンは難しそうで、一度は峰選手に抜かれる場面もありました。
チルト角度が与える「舟券予想」のポイント

チルトを高く設定している選手は「伸び型」で、スタートからの「まくり」を狙っている可能が高いです。
「伸び型」にしている選手が4号艇なら、3連単で「4-56-全」などを狙うのも一つの手です。
もし「まくり」が決まらない場合でも、展開を突いた5号艇の1着が決まるケースもあり、「5-全-全」なども押さえておくのも穴狙いになります。
競艇場・全国24場の最大・基本チルト角度
全国24場で利用できるチルト角度と、その競艇場に出場する多くのボートレース選手がセッティングする基本チルト角度は以下になります。
競艇場 | 利用可能なチルト角度 | 基本チルト角度 |
桐生 | -0.5, 0.0, 0.5, 1.0 | -0.5, 0.0 |
戸田 | -0.5, 0.0, 0.5 | -0.5, 0.0 |
江戸川 | -0.5, 0.0, 0.5, 1.0, 1.5, 2.0 | 0.0, 0.5, 1.0 |
平和島 | -0.5, 0.0, 0.5, 1.0, 1.5, 2.0, 3.0 | -0.5, 0.0 |
多摩川 | -0.5, 0.0, 0.5, 1.0, 1.5, 2.0, 3.0 | -0.5, 0.0 |
浜名湖 | -0.5, 0.0, 0.5, 1.0, 1.5, 2.0, 2.5, 3.0 | -0.5, 0.0 |
蒲郡 | -0.5, 0.0, 0.5, 1.0, 1.5, 2.0, 3.0 | -0.5, 0.0 |
常滑 | -0.5, 0.0, 0.5, 1.0, 1.5, 2.0, 3.0 | -0.5, 0.0 |
津 | -0.5, 0.0, 0.5, 1.0, 1.5, 2.0, 3.0 | -0.5, 0.0 |
三国 | -0.5, 0.0, 0.5, 1.0, 1.5, 2.0, 3.0 | -0.5, 0.0 |
びわこ | -0.5, 0.0, 0.5, 1.0, 1.5, 2.0, 2.5, 3.0 | -0.5, 0.0 |
住之江 | -0.5, 0.0, 0.5, 1.0, 1.5 | -0.5, 0.0 |
尼崎 | -0.5, 0.0, 0.5, 1.0, 1.5, 2.0, 3.0 | -0.5, 0.0 |
鳴門 | -0.5, 0.0, 0.5, 1.0, 1.5, 2.0, 3.0 | -0.5, 0.0 |
丸亀 | -0.5, 0.0, 0.5, 1.0, 1.5, 2.0, 3.0 | -0.5, 0.0 |
児島 | -0.5, 0.0, 0.5, 1.0, 1.5, 2.0, 3.0 | -0.5, 0.0 |
宮島 | -0.5, 0.0, 0.5, 1.0, 1.5, 2.0, 3.0 | -0.5, 0.0 |
徳山 | -0.5, 0.0, 0.5, 1.0, 1.5, 2.0 | -0.5, 0.0 |
下関 | -0.5, 0.0, 0.5, 1.0, 1.5, 2.0, 3.0 | -0.5, 0.0 |
若松 | -0.5, 0.0, 0.5, 1.0, 1.5, 2.0, 2.5, 3.0 | -0.5, 0.0 |
芦屋 | -0.5, 0.0, 0.5, 1.0, 1.5, 2.0, 3.0 | -0.5, 0.0 |
福岡 | -0.5, 0.0, 0.5, 1.0, 1.5 | -0.5, 0.0 |
唐津 | -0.5, 0.0, 0.5, 1.0, 1.5, 2.0, 3.0 | -0.5, 0.0 |
大村 | -0.5, 0.0, 0.5, 1.0, 1.5 | -0.5, 0.0 |
※2025/03/21時点の情報です。
基本チルト角度以上に設定している場合、「伸び型」にしたい選手と判断して良いかと思います。
ただし、伸び方にするのは「チルト角度」だけでなく、「モーター」「プロペラ」の調整も必要です。
最大・基本チルト角度以上なら「まくる気あり?」
「チルト3度」といったように最大チルド角度に設定している場合は、スタートから他艇を抜け出して「まくる気」がある選手です。
そして、前述の基本チルト角度以上にしている場合は、「伸び型」にしたい選手と判断して良いでしょう。
また、「チルト3度」に設定できない競艇場もあります。レースコースが狭い「戸田競艇場」は、最大チルト角度は最初から「0.5」に制限されています。
他にも「江戸川競艇場」は、ピット離れによるコース取りが基本的にないので、ほとんどの選手はチルト「0.5」から合わせてきます。
まとめ

競艇の「チルト角度」は、選手の戦略やレース展開に大きく影響を与える重要な要素です。