鳴門競艇の水面特徴と出目傾向は？干満差・季節風の舟券攻略・無料予想情報

鳴門競艇場（ボートレース鳴門）は、干満差や海風の影響を大きく受ける水面で、1コースの勝率が低く、万舟出現率が高い競艇場です。

向かい風・干潮時は「まくり」「まくり差し」が効きやすく、バックストレッチの“鳴門の花道”と呼ばれる独自の特徴などを理解することで、舟券戦略に活かせます。

鳴門競艇場の基本情報や出目データから、初心者でも実践しやすい舟券戦略、無料で使える予想情報まで紹介していきます。

 

鳴門競艇場とは？基本情報と水面図を紹介

鳴門競艇場（ボートレース鳴門）は、徳島県鳴門市にあるボートレース場で、四国にはもう一つ丸亀競艇場（香川県）があります。

鳴門競艇場は、鳴門海峡に近い小鳴門海峡沿いの塩田跡地に位置し、吉野川河口の海水を利用した競走水面です。

 

鳴門競艇場の基本データ

• 開設：1952年（昭和27年）
• 所在地：徳島県鳴門市撫養町大桑島
• 水質：海水
• 水位変化：あり（潮位の干満差が大きい）
• 開催形態：モーニング、デイ
• チルト角度：‐0.5〜+3.0度（2.5除く）
• モーター交換時期：4月前後
• 特徴：風・潮位の影響も大きく、荒れやすい水面

 

鳴門競艇場の水面図

↑鳴門競艇場のコース水面図

スタンド側から1マークに向けて狭くなる珍しい競艇場です。元々は小回り水面として知られていましたが、1マークのバック側を80mに拡幅したことにより「全速戦」が可能になりました。

これにより「まくり」や「まくり差し」が決まりやすく、万舟券（高配当）の出現率が全国トップクラスの「荒れやすい水面」へと変貌しています。

 

鳴門競艇場の水面特徴とは？干満差・季節風の影響あり

鳴門競艇場の水面は、潮の干満や風の影響を受けやすく、コース形状も1マークに向かって狭くなる独特の構造です。

そのため、1号艇が苦戦する場面も多く、3〜4コースからの「まくり」「まくり差し」が決まりやすい水面です。

また、1コースの勝率は全国平均よりかなり低く、時間帯や潮位、風向きによって有利不利が大きく変動します。

鳴門競艇場の水面特徴は以下の通りです。

 

鳴門の1コースの勝率は平均より低い

全国24場の中で、鳴門競艇場の1コース1着率はかなり低く（約45%程度）、インコースの信頼度は全国でも下位クラスです。

鳴門競艇場の1コース1着率は以下の通りです。

	競艇場	1コース1着率
1位	徳山	64.1%
↓
22位	鳴門	46.3%
↓
24位	戸田	43.7%

データ出典：艇国DB 2024年9月1日 ～ 2025年8月31日

 

鳴門競艇は1マークに向けて内側へ狭くなり「まくり」が効く

鳴門の最大の特徴は、1マーク側に向かって水面が狭くなるレイアウトです。スタートしてから1マークに向かうにつれて艇間が圧迫されるため、インが握りにくく、「差し」も入りづらい構造になっています。

その結果、ダッシュ勢による「まくり」や「まくり差し」が決まりやすく、特に3〜4コースの攻めがレースを大きく動かします。

 

鳴門競艇は防波堤があり大波は少ないが、潮位差に注意

競走水面は防波堤に囲まれているため、外からのうねりは少ないものの、干満差の影響は顕著です。

「満潮時」「干潮時」の特徴は以下の通りです。

鳴門競艇場では出走表などで、「満潮時刻」「干潮時刻」を必ず確認しましょう。レース中に満潮と干潮が変わる時間があります。

 

【季節別】鳴門競艇の風とレース傾向｜春夏秋冬の狙い目とは？

競艇の基本は向かい風は「ダッシュ有利」、追い風は「イン有利」とされます。

鳴門競艇場は、特に冬場に強い追い風が吹きやすい水面です。一方、夏は前方の大毛島が風を遮るため風が弱く、ダッシュ勢の攻めが決まりやすくなります。

季節	主な風向き	レース傾向
春	向かい風が多い	波乱含み「まくり差し」が狙い目
夏	向かい風（弱め）	アウト有利「まくり」や「まくり差し」有効
秋	比較的穏やか	満潮時は「差し」有効
冬	強い追い風	波乗り巧者の「差し」が狙い目

 

最内の「差し」注意！バックストレッチに「鳴門の花道」

鳴門競艇場のバックストレッチ（正面スタンドの反対側）には、選手の間で「鳴門の花道」と呼ばれる特有の加速ポイントがあります。

1マークを旋回した後、大外から最内を差した選手がこのポイントで一気に伸び、1着に浮上し、波乱を演出する要因にもなります。

また、4〜6コースの「差し」により、道中で2・3着に食い込む展開もあります。

 

海水で水が柔らかく、乗りやすいが調整は難しい｜地元・当地勝率に注目

鳴門競艇場の水質は海水で、浮力が強く艇がよく滑るため、乗りやすい水面とされています。

しかし一方で、潮の流れや風の変化が激しく、細かな調整が求められる水面でもあり、セッティングに失敗すると成績に直結しやすいのが特徴です。

舟券を検討する際は、前述の「鳴門の花道」を熟知している徳島支部の地元選手や、他場でも海水面に強い選手が狙い目になります。

競艇の「全国勝率」「当地勝率」の違い、出走表での見方については、以下の記事で詳細を解説しています。

競艇の勝率とは？全国勝率・当地勝率の違い、着順点と計算方法を解説競艇（ボートレース）の勝率とは？全国勝率・当地勝率の違いと意味、着順点の計算方法、勝率差から分かる実力差の目安を詳しく解説します。...

 

無料で使える「鳴門競艇場」の予想情報

競艇にはスポーツ新聞が発行している有料予想紙や、買い目を有料で販売しているサイトもあります。

有料で買わなくても、競艇場に行けば出走表は無料でもらえます。（公式HPから出走表はダウンロード可能）

また、「ボートレース鳴門」公式HPでは、以下の予想が無料で利用できます。

• 前日予想、JLCデータ予想
• 直前予想

 

前日記者予想、JLCデータ予想

レース前日には「記者予想（PDFあり）」と「JLCデータ予想」が公開され、モーター評価や選手コメント、予想印が確認できます。

前日にモーター評価や選手の調子、展開予測が記載されており、翌日の軸選びや穴予想に役立ちます。

 

直前予想

当日には、「直前予想」が公開されます。こちらは展示航走のタイムや周回展示の動き、選手コメント、整備情報などをもとに、レース直前の最新情報を反映した予想となっています。

上記の予想は無料なので、買い目に迷った場合は参考にするのも良いかと思います。

 

「鳴門競艇」コース別入着率から分析、初心者におすすめの舟券戦略

3ヶ月のデータに基づく、「鳴門競艇場」のコース別の1着～3着率は以下の通りです。

	1着	2着	3着
1コース	48.4%	16.0%	9.6%
2コース	13.7%	22.7%	20.9%
3コース	14.2%	22.7%	15.9%
4コース	13.5%	17.1%	19.6%
5コース	8.6%	13.3%	19.0%
6コース	2.5%	9.0%	15.9%

データ出典：ボートレース公式サイト 2025/06/01～2025/08/31

鳴門競艇場の1コース1着率は、全国平均より低い数字です。風が強い日や満潮の時間帯は、インが流れやすく、センター勢（3・4コース）による「まくり」や「まくり差し」が決まりやすい展開も増えます。

一方で、5コース・6コースの3着率はともに15〜19%台と高めの数値を記録しており、「1-全-5」「1-全-6」など、3着固定での穴狙いが効果的な舟券戦略になります。

 

3連単の出目データ・平均配当ランキングから見る「鳴門競艇」の舟券攻略

鳴門競艇場の3連単の出目データランキングTOP10は以下の通りです。

順位	出目	占有率	平均配当
1	1-2-3	5.5%	1,156円
2	1-2-4	4.0%	1,347円
3	1-3-2	4.0%	1,575円
4	1-2-5	3.8%	2,196円
5	1-3-4	3.7%	2,068円
6	1-4-3	2.7%	2,967円
7	1-4-2	2.7%	2,826円
8	1-3-5	2.6%	2,292円
9	1-2-6	2.5%	3,601円
10	1-4-6	1.9%	4,861円

データ出典：艇国DB 2024年9月1日 ～ 2025年8月31日

1号艇の勝率が低い鳴門競艇場ですが、出目ランキング上位には「1-2-3」「1-2-4」「1-3-2」「1-2-5」など、1号艇を1着に固定した基本フォーメーションが並びます。

これは、風や潮が穏やかな状況ではイン逃げが安定して決まりやすい時間帯やレースが存在することを示しています。

一方で、「1-3-5」「1-2-6」「1-4-6」など、3着に5・6号艇の外枠を絡めたパターンも見られます。

鳴門特有のバックストレッチ「鳴門の花道」や、1マークの狭い構造によって、インが流れた際にはセンターからの仕掛けが展開を作り、道中の攻防から大外勢が3着に滑り込むケースもあります。

 

鳴門競艇の企画レース攻略｜買い方ポイント

鳴門競艇場では、初心者にも買いやすい以下の「企画レース」が設定されています。

※「企画レース」はSG・GⅠ・GⅡなどのグレードレース開催時や、一部のシリーズでは実施されません。

	企画レース	番組編成
1R	とるならなると	1号艇にA級、他艇にB級選手
2R	どーなるなると	日替わり企画
3R	どきどきなると	1号艇にA級、他艇にA級orB級選手
4R	とにかくなると	1号艇にA級、他艇にA級orB級選手

 

1R「ファーストB」の攻略情報

1号艇にA級選手、それ以外にB級選手が配置される実力差がはっきりした構成で、基本はイン逃げ本命の堅いレースです。

舟券は「1-2-3」「1-3-2」「1-2-4」など、1号艇からのフォーメーションが中心。ただし、2・3着にはB級同士の接戦もあり得るため、展示タイムが良い外枠選手を絡めた買い方で、配当アップも狙えます。

 

3R「どきどきなると」4R「とにかくなると」の攻略情報

3R「どきどきなると」、4R「とにかくなると」はどちらも、1号艇にA級、他の枠にはA級またはB級選手が入る構成です。

基本的には1号艇が中心となるレースですが、センター（3・4号艇）にA級選手が配置された場合は、「まくり」や「まくり差し」の仕掛けが有力になります。

特に、センターに実力ある選手が入ったときは、「3-1-全」「4-1-全」などのセンター攻めによる展開を狙ったフォーメーションに配当妙味が生まれるケースがあります。

 

まとめ

鳴門競艇場は海水面で、潮の干満や季節風の影響を強く受ける水面です。1マーク側に狭く設計されているためインコースからのターンが難しく1コースの勝率は全国平均より低く、「まくり」や「まくり差し」が決まりやすいのが特徴です。

また、バックストレッチには「鳴門の花道」と呼ばれる加速ポイントがあり、センターや大外からの差しが決まって高配当につながる展開も多く見られます。

さらに、季節による風向きや潮位差によってレース傾向が大きく変化するため、時間帯や気象条件のチェックが重要です。

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