競艇(ボートレース)では、「即日帰郷」「即刻帰郷」「途中帰郷」といった言葉を耳にすることがあります。

名前が似ているため混同しやすいですが、それぞれ処分の重さや内容が違います。処分の重さとしては以下のようになります。

即刻帰郷 > 即日帰郷

また、「途中帰郷」に関しては、病気・ケガ・家事都合など、選手都合で節の途中に帰郷するケースを指し、即日帰郷・即刻帰郷のような違反処分とは性質が異なります。

競艇における3種類の「帰郷」について、それぞれの違いを紹介します。

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「競艇」の即日帰郷とは?前検不合格・競走中の違反など

「競艇」の即日帰郷とは?前検不合格・競走中の違反など

競艇の「即日帰郷(そくじつききょう)」とは、その日に競走場の管理から外れ、帰郷させられる処分です。

ただし、2回走り(1日2レース出走)の1走目で失格処分を受けた場合は、原則として2走目には出場できます。

 

前検不合格による即日帰郷

開催初日の前日に行われる「前検(ぜんけん)」で不合格になった場合は、「即日帰郷」となります。

前日検査の略「前検」とは、レース開幕前日に行われる検査のことです。選手はレース場に集合し、私物検査・身体検査を受けたあと、携帯電話などの通信機器を預けます。その後、ボートとモーターの抽選を行い、試運転やスタート練習などを経てレースに備えます。

 

前検不合格になった場合、レースへの参加はできず帰郷となります。前検不合格の主な原因などは以下の通りです。

  • 体調不良(基準値以上の発熱など身体検査での不合格)
  • 選手登録票などの不携帯
  • 集合時間への遅刻

ただし、体調不良による前検不合格と、選手登録票不携帯・遅参・前検不参などの選手責任によるケースでは、扱いが異なります。

選手責任による前検不合格の場合は、後日、褒賞懲戒審議会で審議され、出場停止などの処分対象となることがあります。その結果、SG・プレミアムGIなどの出場にも影響する可能性があります。

 

スタート事故・妨害失格など競走中の即日帰郷

レース中に、以下のような違反が一定回数以上重なると即日帰郷処分が下されます。

  • スタート事故(フライング・出遅れ)を2回
  • 妨害による失格を2回
  • 転覆時の内回り・外回り規定違反
  • 待機行動中の違反
  • 不良航法など

 

「非常識なフライング」即日帰郷ルールは2022年5月に廃止

2013年11月から2022年4月までは、スタートタイミングを100分の5秒以上早く切る「非常識なフライング」を犯した選手は、原則として1本でも「即日帰郷」となる内規が運用されていました。

日本モーターボート競走会は、2022年4月19日にこのルールの変更を発表しており、2022年5月1日以降は、「非常識なフライング」を起こしても、原則として即日帰郷の対象から外れています。

 

「競艇」の即刻帰郷とは?管理規定違反・周回誤認など

「競艇」の即刻帰郷とは?管理規定違反・周回誤認など

競艇の「即刻帰郷(そっこくききょう)」とは、「即日帰郷」よりも懲罰レベルが高い処分で、直ちに競走場を後にしなければならない処分です。

2回走りの2走目が残っていても出場できず、該当レース終了後すぐに帰郷しなければなりません。

「即刻帰郷」が適用される代表的なケースは以下の通りです。

  • 管理規定違反(競走場へ携帯電話の持ち込みなど)
  • 整備規程の重大違反(公正なレースを著しく損なう整備上の不正行為など)
  • フライングに気づかずレースを続行した場合
  • 周回誤認
  • その他、公正なレースの施行を妨げる重大な違反行為

公営競技はファンの信頼によって成り立っているため、公正なレースの施行を妨げる行為には「即刻帰郷」という厳しい処分が適用されます。

また、選手が「即刻帰郷」となった場合、その後に褒賞懲戒審議会で審議が行われ、懲戒処分が決定されることがあります。処分が下された場合は、一定期間のあっせん停止など、重い罰則が課せられます。

 

「競艇」の途中帰郷とは?自己都合・ケガ・級別審査との関係

「競艇」の途中帰郷とは?自己都合・ケガ・級別審査との関係

「途中帰郷」は処分ではなく、選手が自己都合または病気などの理由で以降のレースを欠場して帰郷することです。

処罰を受けるわけではありませんが、欠場扱いとなるためその後のレースには出走できません。「途中帰郷」する選手は、以下の場合があります。

 

級別審査の時期に多い「途中帰郷」

競艇には半年ごとの「級別審査」制度があり、前期(10月)と後期(4月)の審査対象期間終了が近づく時期に「途中帰郷」する選手が見られます。

具体的には、次期の昇級・降級回避がほぼ確定した時点で、残りのレースを欠場して帰郷する選手が一定数います。

また、日本モーターボート競走会は、途中帰郷者の増加を受け、2025年5月1日の競走から級別決定基準を改正しています。

この改正では「途中帰郷防止対策」として、A2級・B1級の出走回数基準が引き上げられました。

競艇の級別や決まり方、更新のタイミングについては、以下の記事で解説しています。

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病気・ケガ・家事都合による途中帰郷もある

審査絡みだけでなく、節の途中で体調不良やケガが生じた場合、家族の病気などの家事都合でも「途中帰郷」となります。

 

モーター不調や成績不振で途中帰郷するケースもある?

前述の「級別審査」のタイミングだけでなく、モーターの仕上がりが悪い場合や、節間の成績が振るわない場合に、選手の「途中帰郷」が話題になることもあります。

ただし、公式に発表される「途中帰郷」の理由は、病気・負傷・家事都合などと発表されるため、外部から「モーターが悪いから帰郷した」と判断することは難しいです。

 

まとめ

競艇における3種類の帰郷をまとめると、以下になります。

種類 内容 主な対象・理由
即日帰郷 違反による処分 前検不合格・F複数回など
即刻帰郷 重大な違反による処分 管理規定違反・整備規程の重大違反
途中帰郷 自己都合 体調不良・ケガ・家事都合
編集長「大森」
編集長「大森」
帰郷には3種類あります。
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